2016年 09月 20日
チューバホーンさんのご感想 革命 |
先日はお世話になりました。おかげさまで、今までのオーディオに対する概念が、一夜にして崩壊する貴重な体験となりました(笑)。
GRFさんとは、SD05がきっかけでしたので、もう10年になりました。ですから、もう何度お宅におじゃましたのかも定かではないのですが、今回は、異なる方向性を持つ2つジャーマンフィジックシステムの観測をさせていただきました。
まずは、その新しいDAC導入をきっかけに新たな音を再構築されたというユニコーンからスタートです。こちらではJazz音源をメインに聴かせていただいたのですが、量感たっぷりに弾むベース、刺激的なシンバル、迫力満点の音は、シングルコーン一発とは思えないような太く濃い音に変貌していました。
オーディオ的に言えば、いわゆる音像や音質を重視された結果だそうですが、この10年間で何度となく聴かせていただいたGRFさんの音の傾向と異なることは、一目瞭然、いや一聴瞭然でした。ユニコーンのセッティングの変更をしたのみとのことですが、新しいDACの素性も手伝っていることも確認させていただきました。
次いで、メインシステムであるトラバドール80+TW3のある部屋に移動して、今度はアバドのブルックナーの演奏から始まりました。この組み合わせは、以前TW3の試作段階でも聴かせていただいているのですが、こちらも一聴して以前に比べ、深く柔らかく滑らかな響きに変化していることがわかりました。
言い方を変えればより自然でニュートラルな響きになったようです。何枚かのCDを聴き進めた後、SACD盤に変えて再度聴かせていただいたのですが、CDに増してよりリアリティが向上しています。
トラバドールの音を、いわゆるオーディオ的な言葉で表現すればホールそのものの音場の中に立体的な音像が展開するといった表現になってしまうのですが、今までの2chステレオの音との違いをオーディオ的な言葉で表現することは、残念ながら私には出来ません(泣)
例えば、先のユニコーンの音は、自分のシステムに比べてオーディオ的にどうのこうのと比較することは可能なのですが、トラバドールの音はオーディオという括りの範疇にはない、未体験ゾーンの音なので、比較対象が出来ないのです。
それでもあえて比較の対象物を探すとすれば、それはどこそこのホールであり、楽団や演奏者の表現の違いのうんぬんといったことしかないのではと思いました。クラシック音楽の豊富な実体験と、高度なオーディオスキルがあってこその再生音であることは間違いないと思いますが、クラシックファンの一人としてはあまりにも衝撃的な一夜になりました。
GRFさん、貴重な体験をさせていただきましたこと、改めてお礼申し上げます。
今までにも何回か、家の音を聞いていただいているチューバホーンさんも、今回は、相当驚かれたようです。今までは、同じ方向を目指していたのですが、今回は、コンサートーホールと近接ライブハウスの異なった方向に音を変えてみたからです。家でお聞きになられて気に入られたCDは、ほとんど求められておりますから、今回掛けたCDが今までの音の範囲ではないことはすぐに解られました。オーディオ的な強調が無く、音が素直に伸びてきます。夕方、こられてかえられたのは、深夜を回っていました。近くだから、問題は無いのですが、アルコールが入らず、4時間近く音、音楽に集中したのは初めてでした。一緒に、聞いていて、音楽を途中で止められないのです。故に、いきおい試聴する時間は長くなります。
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by TANNOY-GRF
| 2016-09-20 21:32
| 行ったり来たり
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