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  • German Physiks 友の会 第二回例会 ⑧ BOさんのご感想
    [ 2017-12 -31 12:29 ]
  • German Physiks 友の会 第二回例会 ⑦ リウーさん・パグ太郎さんのご感想
    [ 2017-12 -31 08:59 ]
  • German Physiks 友の会 第二回例会 ⑥ 夜香さんのご感想
    [ 2017-12 -30 01:53 ]
  • German Physiks 友の会 第二回例会 ⑤ ハンコックさんのご感想
    [ 2017-12 -29 00:12 ]
  • German Physiks 友の会 第二回例会 ④ 第二部
    [ 2017-12 -28 15:53 ]
  • German Physiks 友の会 第二回例会 ③ 第一部
    [ 2017-12 -27 02:52 ]
  • German Physiks 友の会 第二回例会 ② 会場にて
    [ 2017-12 -26 09:09 ]
  • German Physiks 友の会 第二回例会 ① 準備
    [ 2017-12 -25 08:12 ]
  • 水戸芸術館の「新ダヴィット同盟」と大洗のアンコウ鍋
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  • 小林秀雄全集が、、、
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2017年 12月 31日

German Physiks 友の会 第二回例会 ⑧ BOさんのご感想


「German Physiks友の会 第二回」に今年も参加させて頂きました。

今回も山下公園まん前の「ル・サロン」での開催。豪華なサロンで高級ワインも楽しめるので、妻と娘から羨ましがられます。

今年のSPはTroubadour40とTW4/2という組み合わせで、相変わらず素晴らしく仕上げの美しいウーファーです。複雑な形状にスキ無く突き板が張られており、凄い木工技術ですね。塗装も見事。外観が綺麗なだけでなく、見るからにしっかりとした音が出そうな造りです。実際に出てきた音も凄い。

Troubadour40は80に比べると表現力に差があるかもしれませんが、見た目の収まりはより良い感じです。ウーファーユニットは18cmx2だそうですが、凄い量感と質感の低音が出てきて驚きました。ビッグバンドの聴き比べでは、CD→マスターCDR→DSD5.6MHzと、一聴して判る音の質感と音場の差が印象的でした。マスターCDRでも充分ですが、DSD5.6MHzは更に良い。なんといっても音源は大事だと、改めて認識します。

続いてKarajanのベートーベンでは、低音の迫力に再び感心しました。やはり、この2回目の全集が演奏・録音ともに一番好きですね。音場も自然ですし、テープに収録された音の鮮度もやはり格別ですね。

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第二部の前に、Mさん宅のParagonツアーに参加させて頂きました。昔々Jazz喫茶で聴いたきりで、個人宅のParagonを聴かせて頂くのは初めてですが...う~ん、その美しい威容・貫禄に見とれてしまいますねぇ。もちろん、Mさんの瀟洒なお部屋があってこそですが、本当にカッコいいですね。その、マルチアンプで鳴らされた音は、楽器の質感のリアルさ、声の濃さ...まさに魅惑のサウンドでした。かつてのJBLの職人が造り上げた本格SPユニットが奏でる、リアルで凄みのある音色です。あの素晴らしい家具(のようなSP)からあのような音が出たら、一日中音楽に耽溺してしまいそうです。

Paragonを堪能させて頂いた後、さらに第二部へと続き、美味しいワインと料理とチーズの部に突入します。華麗なクリスマスのテーブルセッティングは中高年男性グループには勿体無いような(失礼)。

さて、ワインの銘柄を覚えられない私でもさすがに知ってる高級酒が揃っており、なんとも得した気分で、これは元が取れないのではと思いつつ美味しくいただきました。

結構なシャンパンやワインと共に、料理もチーズも楽しみました。ブリヤ・サヴァラン・アフィネ(トリュフ入り)や花みたいなプティアグールやフルムダンベール...自分で買うとなると高いので二の足を踏むチーズ達ですね。美味しくいただきました。

食事会ではRedeemerをお使いのサンフラワーさんとお話しましたが、Redeemerといえば、あの「海外から電話の受話器を通してスピーカーのセッティング微調整をした王さん」の伝説的なスピーカーですが、この超マイナーな話題を皆さんご存知だったのはさすがです。20年以上前のStereo Soundに出ていたスピーカー本体よりも印象的な広告文をずっと記憶に留めていたのは私だけではなかったようで安心しました。

今回も楽しく素晴らしい会を催して頂きました。体質的に酒が弱いのに結構飲んでしまいましたが、いい酒と楽しい会話だと気持ちよく酔えるのが嬉しいです。

前日からご準備いただいたGRFさん、大山さん、Mさんには感謝の至りです。有難うございました。

BO

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▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-31 12:29 | 行ったり来たり | Comments(0)
2017年 12月 31日

German Physiks 友の会 第二回例会 ⑦ リウーさん・パグ太郎さんのご感想

 GRFさん、リウーです。

 先日は、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。やはり、実際に、聴いてみないとだめですね。

 大山さんに説明して頂き、スピーカーの真横から見て、後側に、音場が定位しているのもわかりました。

 欲を言えば、もう少し、クラシック系の音が聴ければというところです。カラヤンのリングをブルーレイで聴きたかったですね。笑。

 出席された方々のお話を聞くこともでき、大変有意義でした。本当にありがとうございました。

 リウー

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GRFさん

先日は、ホスト役のお疲れ様でした。

第1部でお聞かせ頂いた、オリジナルデータからCDに至る音の変化は、非常に面白い体験でした。オーディオ的にどう違うかは色々あるのかもしれませんが、音楽としての面白さ、躍動感が、どんどん上がってくることだけは、良く判りました。と言うよりも、違う演奏ではないかと感じられたほどです。

一番の違いは、演奏家の気合といいますか、拍を取る時のタメと開放の呼吸といいますか、その様なものが明らかに違う気がします。それが音としてどう現れているのか、オーディオ的にどう違うのか良く判らないのですが。

食事の時に大山さんとお隣になり、スピーカを製作を始めた経緯(木工工芸品としての素晴らしさと、スピーカーとして求められる精度の両立の秘密がわかったような気がしました)や、事業として成り立たせるためのご苦労をお伺いして、非常に勉強になりました。

また、素晴らしい会場を提供頂いた横浜のMさん、椀方さん、夜香さん(実は共通の知り合いの存在が判明)、DECOLAのKOさんはじめ、多くの方にお会いできて、貴重な体験となりました。この会にお声掛け頂いたこと、そして過分の紹介をいただいたこと、心より御礼申し上げます。

パグ太郎

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▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-31 08:59 | 行ったり来たり | Comments(0)
2017年 12月 30日

German Physiks 友の会 第二回例会 ⑥ 夜香さんのご感想

12/23はGRFさん主催のGPTKに参加。

会場は言わずと知れたル・サロン。今回は娘もぜひとお声がけいただき、二人で出かけてみた。ランチはAionさんと合流して中華街。本来ならば迷わず京華楼に向かうところなのだが、前回のランチの印象があまりにも悪かったので、別の店を選んでみた。

「福満園」というお店。加賀警察署の近くにある。初見の店でありネットの評判だけで入ってみたが、このお店はとても良かった。オーダーは麻婆豆腐と豚足の醤油煮、カニと玉子炒めと青椒肉絲焼麺。少し道をあやまり、だいぶ遠回りしたこともあってビールが旨かった。

ただ、もっとも美味しかった時の京華楼の麻婆に比べると、甘みとコクが足りない。で、思った。せっかく、週イチには石川町を通り過ぎるのだから、これから毎回中華街で麻婆豆腐を極めてみようと。

娘が山下公園で幻ポケモンをゲットしたいというので、それに付き合う。Aionさんにもおつきあい頂いた(笑)運良く、ゲットに成功したらしく、それだけでも横浜に来た甲斐があると大喜びの娘。

ル・サロンに到着するとすでに何名かの方が玄関前で待っていた。時間を過ぎても開く様子がなく、あらま、どうしたのだろうと思っていたら横浜のMさんの奥方が出てきてくれた。なんのことはない、単にドアが重くて鍵がかかっているとこちらが思っていだけらしい。

一年ぶりに訪れるル・サロン、相変わらずの素晴らしい空間であったが、テーブルの上にこれまた見事な花が飾ってあり、しばし見とれていた。

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今回はOさんが試聴室で使っているトロバドール40システムを運び込んだということで、初見のスピーカとなる。

これまで何種類かのバリエーションを拝見してきたが、今回のシステムのチャーミングな外観にはやられた。しかも、すこぶる音が良い。聞けば、18cmの対抗型ダブルウーファということで歴代最小口径のウーファとなる。ところが、超低域までもレスポンスがあり、一切の曇とか淀みのないクリアな低域再生は、非常に好感が持てた。

GRFさんからUSBケーブルを持ってきてほしいと打診があり、到着後すぐに交換して聴いてみた。

いやあ、びっくりした。我が家でもそれなりの変化はあったが、この日のルサロンでは違う曲か?くらいに違いがあった。GRFさんは「最初のはプリンター用のケーブルだから、違って当たり前」と言ったが、いやいや、我が家だってプリンター用、しかも5mもあるやつから交換したが、これほどの差にはならなかった。USBケーブルはおそろかにしてはいけないようだ。

その後、同一音源による市販CD、マスターCD-R、5.6MDSDファイル再生などの出し物があり、こうやって聴き比べるとDSDの優位性はあきらかで、しかし、市販CDとマスターCD-Rの音質の違いには愕然とした。CDの音だって悪いとは感じなかったが、CD-Rとは全く違う。

娘に違いがわかるか?と聞いたら「CDは長く聴いていたくない音、CD-Rの方はずっと聴いていても良い音、DSDのはずっと聴き続けたい音」と妙に的確に言い表した。

ハイレゾは柔らかいのである。

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私はビールをいただきながら、いつもの方々と楽しい話に花を咲かせ、GRFさんは粛々と珠玉の音楽を演奏してくれた。

途中、マルチアンプからシングルドライブで鳴らしてもらったが、これがまた愕然とするほどの差になってしまった。パッシブ方式とはいえ、マルチアンプの優位性は明らかであった。

美味しいおつまみが振る舞われ、いよいよ夜の部に突入する前に、横浜のMさんのパラゴンを少し聴かせていただけることになった。思い出してみると、私がオリンパスを導入後、初めて聴かせていただく久々のパラゴンだった。

横浜のMさんが「全然、いじる時間がなくて調整できてないのよ」とあんまり前置きするものだから、「そうなんだ、じゃあ調子良くないのかな?」なんて油断していた。

やられた。

調整していないどころではない、これまで聴かせていただい中でも屈指のパフォーマンスである。特に075の鳴らし方には感銘をうけた。これだ、これなんだよ、075は!と最近少しゆるくなっていた我が家のサウンドを思い知らされた。パワーアンプがSIT-1だったこともあるだろう、しかし、どうもCatbossさんに魂を吹き込まれたマランツ7の超能力も確実に感じた。時間の関係で二曲だけのお披露目であったが、非常に大きな刺激を受けた。

部屋を出る時にGRFさんが「音場感は537-500を入れる前に夜香さんのオリンパスに近いよね。あれが537-500だとああ変わるんだから、ほんと不思議だよ」とおっしゃっていたが、まさにそのとおり。なんかオリジナルオリンパスの音を思い出した。鮮度はちょっと敵わなかったけど。。。

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JBLを堪能した後は再びルサロンにもどり、素敵なディナーの始まり。

布施明やテレサ・テンなども登場し、さながらディナーショーの様相。料理、お酒、空間、装置、演奏の腕、そして語らい。すべて極上の時間を過ごさせていただいた。

贅沢というのはこういうことなんだと思う。

我が家にとっては一日早いクリスマスプレゼントであった。

GRFさん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。最高に楽しかったです。


▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-30 01:53 | 行ったり来たり | Comments(0)
2017年 12月 29日

German Physiks 友の会 第二回例会 ⑤ ハンコックさんのご感想

German Physiks友の会に参加してきました。

先日は、German Physiks 友の会に参加してきました。主催者のGRFさんとSPの大山さん、ホストの横浜のMさん、そして、ベルウッドさん、横浜のvafanさん、Aionさん、サンフラワーさん、BOさん、DACのOさんなど、26名もの錚々たるメンバーが揃いました。

皆さんオーディオの経験豊富な方ばかりで、恐縮してしまいましたが、それでも多くの方とお話ができ、とても楽しい時間を過ごす事ができました。

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第一部は、DSDとPCMの違いやマスタ-の違いなどの聴き比べです。

スピーカは、Troubadour40+PSD TW4、送り出しは、MAC→Mola Mola Makua→SD05二台というシステムです。

KUNIZO BIG BANDのCDからCDとマスターCDを続けて掛けて頂きました。やはり場の雰囲気というか、そういう感じが良く伝わってくるようになりますね。

続いてDSD5.6MHzのマスターを掛けて頂きました。一気に奥行き感が出てきて、演奏している雰囲気も良く伝わってきます。やはりDSD5.6MHzですね。

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DSD5.6MHzで聴かせて頂いた「I Remember Clifford」には痺れましたね。あれはCDにして欲しいですね。


しかしSD05はやはり何も足さない・何もひかない。ソースが良ければ全て出してきますね。改めていいアンプだなあと感心しました。

今回のPSD TW4はスキャンスピークの18㎝のユニットが入っています。18㎝という小ささにも関わらず、相当低域が出てくれますね。360度開放という点では異なりますが、WATT3PUPPY2と似ているような気もしました。

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途中に、横浜のMさんのパラゴンを聴かせて頂くこともできました。5台のパワーアンプをマルチで組まれているだけのことはあり、パラゴンが楽々に鳴っている感じを受けました。

2次会では沢山のお方とお話しをすることができました。Phile WebやMIXIの日記などでお目にかかる人柄とは全く違った印象を受けることが多かったです。柔和な方が多く安心しました。

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そして、美味しいワインと食事が振舞われました。ワインを知らない私にも、美味しさは分かりました。お酒は弱いにもかかわらず、沢山頂いてしまい、
フラフラになりながら家につきました。お陰様で、写真はピンボケばかりでしたが...

というわけで、幹事のGRFさん、お疲れ様でした。そして、皆さん、楽しい会をありがとうございました。オーディオの一年の締めくくりに相応しい忘年会になりました。

ハンコック




▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-29 00:12 | 行ったり来たり | Comments(2)
2017年 12月 28日

German Physiks 友の会 第二回例会 ④ 第二部

四階のparagonツアーで驚かれて、戻られたあとは、お待ちかねの第二部です。去年はホストの横浜のMさんのご厚意で、ほとんど飲み放題状態でしたが、今回は、正式な乾杯は第二部からと打ち合わせていました。それでも、第一部から軽食のお寿司やスナックが出ていて、飲み物もビールが並んでいました。私は進行上飲めなかったので、第二部が来るのが楽しみでした(笑)。


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第二部で掛けた曲は、越路吹雪さんの日生劇場でのライブ盤です。79年の録音ですね。それを、BenzMicroのLPで再生して、MolaMolaのイコライザーで、正確にRIAAカーブに戻すと、あのようなテープサウンドに戻ります。アンプを一台でならしたり、マルチアンプで鳴らしたり、実験もしましたね。会場の雰囲気があれほども変わるのです。


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ディナーのテーブルは、専門家の手で美しく花が飾られています。来られた皆さんはこの美しいテーブルに感動されておられました。

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一つ一つの気配りが、おもてなしの言葉となって伝わってきます。その花をかこんだテーブルは、このような華やかさです。
 
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今一方の列の方も、このように語らいのテーブルが並びます。

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皆さんベテランの方ばかりですから、初対面でも会話は弾みました。美味しいワインと知識の豊富な方々との会話ほど、気持ちが良いものはありません。布施明の67歳での熱唱も、横浜のMさんとの共通の思い出でもあるアズナヴールの実況録音盤これは今はなき新宿厚生年金会館で1968年の収録です。この会場で、Troubadourでかけると、本当のライブ会場にいるみたいですね。

あの晩ご参加いただいた方々の印象や感想をお待ちしております。また、当日掛けた曲目や音源の質問もどうぞお寄せ下さい。

来年のことを言うと鬼に笑われますが、来年も是非やりましょう。今のところ、11月10日(土)を予定しています。もう会場は一杯なのですね!






▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-28 15:53 | 行ったり来たり | Comments(1)
2017年 12月 27日

German Physiks 友の会 第二回例会 ③ 第一部

第一部の開演の15分前にはほとんどの方が来られていました。三時になるのを待って、第一部を始めました。昨年は、集まった方々に詳しい自己紹介をしていただいたら、一時間以上も時間が経ってしまい、シャンペンで乾杯をするのにも、時間が掛かりすぎた反省から、今年は、私が簡単に皆さんのプロフィールを紹介させていただきました。

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つい最近お会いした数名の方をのぞいたら、皆さんもう、何年も何年もお付き合いさせていただいている方ばかりです。それでも、二十名以上ですと、それなりに紹介の時間は掛かります。皆さんの特徴や私が感じている主観でのご紹介ですから、ご本人の自己紹介とは違いますが、それは仕方がありません。大半の方々は去年の会にもご出席されているし、家の音を聴かれている方も半数はおられますので、公式といっても、やはり私的な会合の延長になってしまいますね。

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今日の催し物に用意したのは、最初が10年前にタッドさんに録っていただいた KUNIZO BIG BANDの本番品のCD盤と、それを製造するときに作ったCDマスター盤、そして元の音のDSD5.6MHzの元のファイルとの音の差を聴いてみようという怖い企画です。巷間、CDの音が悪いと言われています。今日のホストでもあります横浜のMさんも、大変高い水準でそうだと言われます。私自身は、元の38/2トラやDSD5.6MHz以上の音がやはりダントツで、次に2トラック・4トラック19センチのテープや2.8MHzがきます。その他のメディアは、究極同じ音がしないうちは、まだまだ調整が未完成だと思っています。いわくレコードの方が良いとか、CDの方が勝っていると言われますが、両方とも高水準で再現した場合はほとんど同じ音がして当たり前だからです。

その為には、大変な努力を要します。ハード系の出費も大変ですが、アナログ系はそれに加えて調整の微妙な努力も必要とします。それをしっかりこなしていくととても安定した音になり、やはり38/2トラまたはDSDのもとの音になってくるのです。今日は、その元の5.6MHzのオリジナル音源を聞いていただきたく持ってきました。

10年前にこのCDを製造したときの目的は、CD製造のどの課程で音が変わるのか、俗に言うところのCDぽい音になるのかを確かめたかったからです。元の5.6MHzでの音は、全く問題ありません。普段はマルチマイクで録音されているのに、二本のマイクだけのワンポイント録音で、果たしてビッグバンドが収まりきるのか、いろいろ興味は尽きませんでした。

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あの時のモニター装置から流れる音を聴いたときの演奏者の安堵の顔は忘れません。そして、その音をCDの器に収めたのが、KUNIZO BIG BANDです。最初にCDを再生して見ました。迫力はあるけど、どこかうるさい気もします。続いて、そのCDを製造するためにCD工場に送った、CD製造用にマスターされた盤です。随分と違いますね。こちらのCD-Rの水準でCDが作られていたら、CDの音がきついとか言われないはずなのですが。

最後に、元の5.6MHzのDSDファイルをお掛けしました。全く違います!柔らかく、アナログぽい音です。38/2トラと言われても解らないでしょう。元の音がそのまま収録されているからです。会場にきていた夜香さんの娘さんが、その差を「CDは長く聴いていたくない音、CD-Rの方はずっと聴いていても良い音、DSDのはずっと聴き続けたい音」と的確に指摘されたそうです。その通りですね。少なくともCD-Rの音でCDが出せていたら、このような無駄な時間を費やすことはなかったといえましょう。

CDが出現したとき、あまりに音が良かったので、このままの音で発売したら、音の劣化がなくコピー出来てしまいます。それを恐れたレコード会社が、正しいデジタル信号の数字を検証するチェックデジットの数字を搭載しなかったのです。その為、CD-Aの規格のCDは、光というアナログで検出されるピックアップの信号が、毎回微妙に違うようにわざと設定されています。その為、CDの入れ方、ピックアップの形式、ドライブの方法、制御の仕方、サーボのかけ方、CD盤の振動防止、筐体の強度と形状、送り出しの精度、アナログ信号の電源への影響、CDプレーヤーの置き方等々・・・、CDプレーヤーの音の違いは、千差万別になってしまいました。

コンピューター用に使われるCD-Rの規格では、数字が違ったら困りますので、そのチェックデジットを入れて正確な数字を読み取っているのです。一旦、読み取られた信号は、読み込みの順番や間隔を整理するために、24ビットや32ビットにハイサンプリングされて、順番を整頓されて、そこから新たなクロックで、信号が出され始めます。元の44.1KHz16ビットの信号を、アップサンプリングする技術が開発されてから、CDプレーヤーの音がだいぶ改善されたのです。CDマスターであるCD-Rの盤は、元々の音の良さに加えて、読み込みの精度の高さでも音に違いが出ているわけです。

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最近の盤は、SACDやblurayAudio等の、正確な信号が入っている規格で作られていますから、毎回音が変わるような不安定さはなくなりました。すると今度は、元の音の鮮度、すなわち、マスターリングそのものを問われるようになります。50年も前に収録された録音は、勿論、38/2トラのテープがオリジナルです。そのオリジナルテープから、レコードやCDを製作する際のマスターテープが作られます。最初のマスターテー作りは、録音時の技術者やプロデューサー自身が行いますから、収録から製盤までは一貫しています。

たとえば、1962年に録音されたカラヤンベルリンフィルのベートーヴェン全集は、15年後の1977年にCD用のマスターが作られました。その時は制作者と録音技術者は同じですね。その後も、デジタル機器の進歩に伴い、94年、99年、2003年、2014年と何度もマスターリングされているのです。それらのマスターリング時に当初の技術者や制作者が同席したのかが問われます。況んや、その作業が、日本や違う国で行われたとき、何を基準に製作しているのでしょう。かくして、マスターが同じと言われている盤でも、音が明らかに違ってくるわけです。

今回は、最初に作られた4トラックテープを5.6MHzでファイル変換した、第九の四楽章を聞いていただきました。誰もが今まで聴かれたことのない深々として、当時のベルリンフィルの低弦が、イエスキリスト教会に響き渡った音を聴いていただいたのです。CD盤、レコード盤、テープ盤、カセットテープ盤、SACD盤、BlurayAudio盤の音の違いを聞いていただきたかったのです。その内の何種類か聞いていただき、プログラムを終了させていただきました。

その後は、飲み物や軽食をつまんでいただき、希望者には、Mさんのパラゴンを二組に分けて聴きに行って貰いました。その間は、持ち込んだいろいろな音源を楽しんでいただきました。会員同士の会話も弾み、皆さん、ディープな音楽ファンで、オーディオファンでもありますから、話題は尽きませんね。






▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-27 02:52 | 行ったり来たり | Comments(6)
2017年 12月 26日

German Physiks 友の会 第二回例会 ② 会場にて

首都高速の中央環状が開通してから、家から横浜までの時間がだいぶ短縮しました。羽田までは30分ぐらい、そのまま横浜まではあと20分ぐらいなので、家からMさんのお宅までは、順調にいけば一時間程度で着きます。今日も時間通りに着きました。Mさんご夫妻が表まで迎えにきていただき、荷物を順調に運び上げます。すべての資材を運び上げ、車を駐車場に入れてきます。今日はそれ程の寒さではないですが、冬の横浜の景色は好きですね。街全体が清潔になったような気がします。事実、横浜の街は何時もきれいだし、この山下公園付近は特にきれいな街だと思います。

去年と同じように、ピアノを移動して、SPの位置を確保します。去年の位置とほぼ同じような場所にセットしてみます。前回はEMMのDACの新型とトランスポートを持ち込みましたが、今日の入力は、MacとOppoの205です。それを直接MolaMolaのMakuaに入れて、二台のSD05のアナログ入力に入れて音量の微妙な調整を行い、いい音が出るように調整するつもりです。結線を終えて、まずは最初の音出しです。すると、最初から思ったような音が出てきました。二台の音量差を微妙に調整してみましたが、ほんの少しの差です。それよりも、マルチアンプにした分だけ音が楽々と出てきます。SD05は左右のバランスや音色が合っているので、こう言う鳴らし方でも、とても安定してかかります。

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去年の80+TW3の方が音の質自身は高いのですが、今回の方がバランスが良くとれているので、ほとんど人はとがこちらの方を好ましく思うでしょう。最低音をあきらめたので、その上の低域が逆に充実して聞こえるのです。より音楽的な音に仕上がっています。

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懸念材料は、より大きな会場での駆動力でした。しかし、この会場は家よりライブなので、ドライブ感もあり楽々と音が出ているのが解ります。音量を上げてもクリップしないのもさすがです。SPの後ろにむき出しになっているボードが、ウーファーのインピーダンスを調整して、音を楽々と出すネットワークです。これが効果を上げていますね。

今日の入力は、CD, SACD, Bluray Audioの各ディスクと、5.6MHzのファイル、そして44.1KHzのファイルなど各種聞き比べをします。それらの音源を順番に掛けて、バランスの調整や、SPの位置を微調整しました。とてもまとまりが良く、オーケストラは、しっかりと後方定位しますし、ワンポイント録音は元の音場をそのまま再現して、おとにひずみやクリップ感がないので、まるでこの場で演奏しているような音が鳴っています。

これなら、本番も大丈夫でしょう。

一段落をしたら、急にお腹が減ってきました。Mさんの奥様が、このときのためにスタッフさんように買ってあった、崎陽軒のシュウマイ弁当が出てきました。大山さんと早速食らいつきました。シュウマイ弁当は私の大好物です。

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それをぱくついていたら、二時会場の15分前に、会長のAさんがお見えになられました。毎年五月に開かれます、ホワイトアスパラガスの会の主催者でもあります。Aさんとゆかりが有る各界の著名人も集まられます。横浜のMさんも何回か参加されています。私よりだいぶ先輩ですが、いよいよ、来年には引退を決意されたようです。私も、そろそろその準備に掛からなくてはと思いました。

開場の二時を回ると、三々五々と参加者が来られました。その時は、バックグラウンドミュージックとして私の好きな歌手のカバー曲を流していました。60年代のカバー曲です。とても良い感じで掛かっていますね。これなら本番も上手くいくことでしょう。

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▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-26 09:09 | 行ったり来たり | Comments(0)
2017年 12月 25日

German Physiks 友の会 第二回例会 ① 準備

去年は10月に開いたGerman Physiks友の会の第二回目の例会が、今年は12月の23日の土曜日の祝日に行われました。

まだ八月の熱い頃、今年の例会の日程はどうすると横浜のMさんから連絡がありました。会場になるワインスクールが好評で、土曜日の日程がなかなか空いていないとの連絡でした。やはり土曜日ででないといろいろ差し支えもあるという事で、開いている土曜日を探して貰いました。すると、その時点でも、何と12月のクリスマスの週の23日しか開いていないとのことになりました。

クリスマスの週末の横浜!街は満員で大変です。去年は中華街のお店を予約して貰ったのですが、そこへ行くまでの混雑を考えるとクリスマスで大丈夫なのか不安になりました。しかし、そこしか開いていないのであれば仕方がありませんが、その日程で大丈夫か、去年参加していただいた方々の何人かに日程を確定する前に訊いてみました。すると、案の定、クリスマスのその日程は無理だと、家族思いの方々からご返事がありました。それでも、決行しないと今年は出来なくなります。それで、早いのですが、八月の末にその日程を決めて、九月に入るのを待ってメンバーの方々に連絡を始めたのです。その時点ではまだ四ヶ月ぐらい先の予定です。勿論、直ちに返事を返事をくれた方も何人かはおられたのですが、後は何のご返事もありません・・・

それはそうですよね、九月頭の暑い頃に、12月の暮れの話は予定が付きませんよね。それでも、10月の末頃、今一度ご連絡を入れたら、今度は十数名のご返事をいただきました。SD05の時もそうでしたが、幹事役としていろいろ企画して、ご案内を差し上げて、出欠のご返事をいただき、催し物の企画を考え、お披露目するシステムの開発を初めて、それを日程までにやり遂げるのは、簡単なことで有りません。

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おきかせするGerman Physiksを使った装置も、去年のTroubadour80+TW3ではやはり大型装置になりますし、価格もそれなりになってしまいます。ユニコーンの代わりなるような、6畳でも鳴るような、それでいてこの会場でもならせるようなSPシステムの開発を大山さんと進めていました。もっとも、私は企画(要望)だけ出すだけで、実際にその音を作り出すのは、大山さんの経験とセンスです。日程が決まったことで、開発のスケジュールも決まります。

製作途中の報告は何度かお聞きしましたが、いろいろ手直しをして最終的な製品に仕上がったのは、先週の事でした。やはりお披露目前に聴きたいので、運び込んでいただいて、80と聞き比べをしました。すると、いろいろな意味で、大山さんが工夫した点や、ウーファーを一回り小さくして、最低音を無くしたことで、普通の意味の低音がしっかり出てきて、40との音の繋がりも自然で、実に大人の音が出てくるのに驚きました。これなら、会場でも良い音が出ると安心しました。

二人でバランスの検証を再いろいろ行いました。横浜の会場ではSD05で鳴らしますから、会場での中域以上のTroubadour40と低域のTW4/2(仮称)のバランスを取るために、やはりマルチアンプでその微妙なバランスを取ることにしました。また、マルチアンプにすることにより、インピーダンス的にも負担が少なくなって、楽々と音が出ます。

MolaMolaのプリMakuaには、バランス出力が二系統付いています。マルチ的に使うのもそのまま出来るのです。今回は、メインアンプの前にチャンネルデヴァイダーを置く、本格的な使い方ではありませんが、アンプとSPの間にネットワークが入り、各々使わない帯域をカットしますから、SPとアンプの負担がかなり軽減されます。その為の効果も期待出来そうです。上下での音圧の差は、ヴォリュームでは一時間分もありません。しかし、違いがわずか10分分でも微妙な音を追い込むとやはり音楽のニュアンスは変わります。

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例によって、部屋はごった返し、文字通り実験室になっていますが、仕方ありませんね。それでもそのあと、当日に会場でお掛けするファイルの製作を行いながら、三日間ほど、いろいろな曲を聴いて、バランスを微調整しました。一番お聴かせしたい、4トラックテープによる本当の低域の広がりとエネルギー感が出てくれると嬉しいのですが、、、。

前日は、夜遅くまで、お聴かせするファイルの検証をしていました。そして、納得した音が出たので、明日の準備を始めました。持って行く、Mac関連のケーブルや周辺機器、SP回りのケーブル、Makua用の各種ケーブル、電源ケーブル、箱に詰めたら4箱、袋も3袋、バッグが二つもいりました。忘れるとまずいので、リスト表をつくって何度か検証しました。その夜は、外し始めると終わらないので、リスト表をつくっただけで終わりました。

当日の朝、10時には大山さんがSPを運ぶために来られます。8時頃から、昨日のリスト表に合わせてケーブル類を外し、確かめながら箱に詰めていきました。その作業が終わった頃には時間が来ていました。時間通り来られた大山さんはてきぱきとSPを分解して、梱包をし直し、ケーブルを検証して車に詰め込みます。普段は一緒に行くのですが、今晩は私だけ泊まるので、車は別々です。宿がなかったのです。私も、九月のはじめにに予約したのですが、その時ですら、一泊二万円の部屋しか残っていませんでした。当日、大山さんと戻ることも考えたのですが、ワインを飲む会でもあるのでそれが楽しめなくなるのであきらめました。でもこの時期のこのホテル代はやはり高すぎますね。来年は、やはり10月頃行いたいです。 

参加人員は、最終的には26名にもなりました。みなさんに喜んでいただければ良いのです。参加費はすべてお料理と、美味しいワインですから、営利的に行えば、2倍以上の価格になりますから、参加者の皆さんにもとても価値はありますね(爆)。

さあ、準備は終わりました。いよいよ出発です。









▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-25 08:12 | 行ったり来たり | Comments(2)
2017年 12月 21日

水戸芸術館の「新ダヴィット同盟」と大洗のアンコウ鍋

京丹後から戻った翌日は、さすがに昼まではのんびり過ごしていました。今日は水戸まで行きます。今回は私の運転の番なので、環七を遡り、赤羽でベルウッドさんを拾って、彼のガイドでわかりにくい王子北から首都高速に入り、常磐道を北上して水戸へ向かいました。やはり北上するにつれて外は寒くなっていきます。

今日は、水戸芸術館での「新ダヴィット同盟」の演奏を聴きに行きます。シューマンの音楽です。今日はそれにコダイと、シューマンの親友、ブラームスのピアノ四重奏曲です。吉田秀和氏が名付けた「新ダヴィット同盟」のメンバーは、庄司紗矢香、佐藤俊介、磯村和英、石坂団十郎、小菅 優の五人ですが、今日は四名の演奏です。演奏者の詳しいプロフィールは水戸芸術館の説明を訪れてください。

順調に水戸に着きました。やはり二時間掛かりますね。近くのパーキングに車を入れて、芸術館に向かうとエビネンコさんが、チケットを持って待っててくれました。今日は夜まで、エビネンコさんのアレンジです。四時から始まった「新ダヴィット同盟」の演奏は、素晴らしいものでした。水戸のホールに広がる柔らかい音がアンサンブルを優しく包みます。途中でお蕎麦を食べたので、その影響で眠たくなり、眠りに落ちないように必死でした(苦笑)。

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第二部のブラームスの演奏は、予想したより精緻なアンサンブルで、ヴァイオリンの庄司さんは、ヴィオラの磯村さんと寄せ合い優しい響きです。小管さんのピアノは、何時ものように最後の音の切れ味はないのですが、全体をよくまとめて曲をリードしていきます。チェロの石坂さんの音は思ったより優しく、音色も素晴らしいものでした。

庄司さんの演奏は、昔、ティルミカーノフとの協奏曲を聴いたような気がするのですが、室内楽のアンサンブルは初めてです。小管さんは室内楽で譜面を読みながら演奏する方が正確で好ましいと思います。50分にもおよぶ壮大な室内楽を満喫しました。会場に来ていた700名のお客様の反応も凄く良かったです。ソロとは違って、室内楽を音を合わせ、音を重ね、ハーモニーを作っていきます。音量の配慮やタイミングが合ったときこのような音楽になるのでしょう。

真っ暗になった水戸の夜はさすがに冷えてきます。NAVIに行き先を入力すると、暗い道でも安心して運転することが出来ます。ロベルトご夫妻も、エビネンコさんの20万キロ走った車も、ほぼ同時に料理屋さんの駐車場に入ってきました。予約より少し早く着いたのですが、席を用意してあり、運転者三名とロベルトさんの奥さんは、アルコールフリーのビール風飲料を頼みました。ベルウッドさんは勿論、遠慮無くビールを頼まれました。

お料理の選定はご常連のエビネンコさんにお任せです。去年と同じ席に座り、いつ来たのかと私のブログで確かめると何と同じ12月17日だったのです。一年は本当に早く過ぎていきます。前菜はカルパッチョ風のサラダを頼み、鯵のフライや鰯の天ぷらを頼んでつまんでいるうちに、お刺身の盛り合わせが登場です。

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このお刺身を戴くだけで、冬の水戸に来た甲斐があります。去年とほとんど同じかもしれませんが、今年の方が美味しかったような気もします。そして、待望のアンコウ鍋が運ばれてきました。

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なんだか、蟹ツアーのすぐ後に同じような美味しいものを続けて出すのは、やはり少しだけ気がかりなのですが、連チャンで食べれたのも本当のことなのでと、言い訳しています(汗)。

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その鍋を煮始めるとぐらぐらとしてきます。ロベルトさんにすべてよそっていただきました。わたしたちは出される美味しい鍋を順番に口に入れるだけの幸せの時間が続きました。最後は、味が濃くなっている鍋に、ご飯と卵を入れて貰い、アンコウ鍋のおじやです。最高ですね。

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終わると、外は一層寒くなっています。大洗は海の側ですから、それでも3度ぐらい有りましたが、北関東道路から常磐道に入る頃には、温度計はマイナス3度を示していました。それでも、アンコウ鍋で暖まった私たちは順調に戻ってきました。オーディオでは、目指す方向が違うし、聴いている環境も違うのですが、音楽会の反省会は楽しいですね。

それでも、ご推薦のGenmiさんのお宅の音の良さについて熱く語るので、年内に今一度訪ねるようにアレンジをしました。昨晩も、赤羽で飲み会があったそうですが、私を肴に盛り上がったようです。確かに70代に入ったので、若い人から見ればおじいちゃんでしょうが、それほど離れていない50代後半や60代の人から「長老」「大御所」「重鎮」などの老人向け差別語?で呼ばれるのは遠慮したいですね(笑)。

オーディオは趣味ですから、各自その人なりの方法や手段が千差万別にあって当たり前です。その自由さと制限がないから面白いのです。また、各自の使いこなしや使用している機器が違うからこそ、その人の個性が出てくるのだと思います。同じ機器やアクセサリーばかり使っている集団は、どこか不気味でもあります。

私の場合は、オーディオを55年もやってきていますが、あくまでも音楽を聴くツールで、オーディオのためのオーディオになったことはありません。そして、音楽の感動を得るためのアプローチは沢山あります。自らで自主規制をしないで、無差別級で楽しめるから面白いのです。

この冬は、三月に今一度水戸に行きます。エビネンコさんと、ロベルトご夫妻にはまたお会いできます。ベルウッドさんはそのときミラノだそうですから、次回も運転手なので、お酒を飲むチャンスはありませんね(涙)。偕楽園の花見でもしましょうか?





▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-21 22:40 | 旅の空 | Comments(6)
2017年 12月 19日

関西人の密かな楽しみ

関東生まれの人間にとって、関西人の本当の生活は解らない事が多くあります。たとえば女性の服の色。名古屋を過ぎると一挙に原色の世界に放り込まれます。東京はグレーの街ですが、名古屋から以西では赤とか黄色とか東京では考えられないような色が街を飾っています。三日ほど関西に行っていて、東京に戻り、たとえば中央線に乗ると、黒とグレーだけの地味な服に囲まれます。ホームからエスカレータで行き来している人を見ると、このところ数年はますます、着ている服が中国の地方都市にいるような地味で、暗い色になってきました。

私が言うのも変ですが、最近おしゃれをしている人を見かけなくなりましたね。休みの日が特にひどいです。身なりを気にしなくなったのは、他人の目を意識しないからです。電車に乗っている人の8〜9割の人は、周りの人などに目もくれなくなってきたのです。携帯を横に持っている人はゲームに没頭している人です。回りにお年寄りがいようと気にせず優先席に座るとすぐにゲームの世界に没頭しています。着ている服だけではなく、感性がどんどん壊れているように思います。

関西に行くと、関東とは随分と違う習慣が沢山あります。関西でお肉と言えば勿論「牛」です。大阪の人が東京の本社に来てカルチャーショックを受けるのが、カレーライスの肉が豚肉だと言うことです。先日、Cさんのアレンジで椀方さんとご一緒に、京丹後まで蟹を戴きに行ったときの話です。関東と関西は醤油の濃さが違うし、出汁の取り方も随分と違います。そして、この冬の蟹ツアーという習慣が、関東にはないのです。

東京の人が一番「蟹」に接近するのは、北海道旅行をしたときかもしれません。もっとも、北海道のズワイガニと北陸の松葉ガニ、越前ガニは同じものなのですが、食べ方が違うのでしょうか?印象が随分と違います。もっとも、北海道ではおきなタラバ蟹もいて、紛らわしいですね。タラバガニは実際は蟹ではなく、ヤドガリの仲間ですので、関西の人はあまり食べません。

昔から、Cさんと飲んでいると、よく冬の蟹ツアーの話を聞きます。話ばかりではなく実際に連れて行ってくれと頼んだのも、もう何年も前の事です。去年は新幹線開通の金沢に蟹を捕られて、京丹後でも品薄になったそうです。それでも、Cさんは、三回も蟹ツアーに行かれたそうです!今年こそと、九月頃からお願いしていました。すると、10月にCさんから待望の連絡が!

GRFさん 椀方さん

今年こそ」と言いながらなかなか実現しない蟹ツァーですが、 本日添付のDMが届きましたので日程調整ができれば何とか実現したいものです。ただし、人数限定のため早く申し込む必要があります。また、平日が価格・混み具合ともおすすめです。場所は丹後半島、少しですが間人ガニの刺し身もつくなど破格の価格で申し分のない絶対オススメプランです。昨年も訪れましたし、来月20~21日にもプチ同窓会で行く予定にしています。露天風呂ではありませんが温泉ですし、近くには日帰り露天風呂もあり鄙びたロケーションです。どうかご一考ください。

来月も行く?おいおい、年に何回行けば、気が済むのか解りませんね(笑)。でもこの連絡で、一気に話は進み始めました。椀方さんは最近お忙しいし、私も12月の予定は、なかなか決められないのですが、とりあえず、大阪での予定を作りました。あっという間に二ヶ月は過ぎ、椀方さんは、今週は二回も東京に飛んでいます。今年に入って70回以上のフライトをこなし、みごと上級会員になられたそうです。年間8万マイルですよ!凄いですね。

当日は、椀方さんの愛車シトロエンのC5の出番です。山陰の実家にも帰られるので、冬用のタイヤに履き替えております。その車で、拾っていただき、宝塚でCさんを拾い、中国道を西進します。途中から舞鶴若狭自動車道にはいり京丹後に向かいます。今日は穏やかな日です。昨日の晩までは寒波が来て、このあたりも20センチぐらい積もったそうですが、道路は乾いて問題はありません。

蟹のお宿に向かう前に、温泉に寄ることになりました。Cさんが何時も来られている地元の温泉です。露天風呂もあり暖まりました。一風呂浴びたら、丁度良い時間になってきました。チェックインしたのは五時少し前、部屋で待っていると六時前には、待望の蟹がテーブルに並び始めました。

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最初はこのあたりのブランドの間人(たいざ)漁港のお刺身からです。

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続いてどんどん運ばれてきます。驚いている暇はありません。こちらはゆでがにだそうです。

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そして生の蟹も続々と!


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早速、焼き始めます。焼くと言っても生で食べれる蟹ですから、少しだけ膨らんだら、レアーで行きます。

これが、上手い!


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お刺身の白身魚の美味しいこと!寒ブリは、あとからブリしゃぶで食べると美味しいそうです。その向こうは、エビのグラタン風です。あっという間に平らげます。そんな暇があったら、蟹を焼かなければ!3本ずつ並べ食べ頃を指示していただき、次から次へと食べ始めます。

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ゆでた蟹も全部切ってもらいました。味噌を頬張り、酒を入れてすすります。返す刀で、ゆで蟹にしゃぶりつき、専用のフォークで掻き出します。黙っちゃいますね。持ち込んだお酒もどんどん進みます。

こんな贅沢を、関西人は黙って毎年、何回もやっているのですから、関東人には解らない奥深さです。

翌日は、ゆっくり朝風呂に入り、しっかりと朝食を食べて、小豆とか、大根とかカレイの一夜干しなどを求めて、ゆっくりと大阪に戻りました。お昼前には椀方さんのお宅について、ユニコーンのセッティングを行いました。懸案だったACケーブルを元の普通のケーブルに戻し、原点に戻しました。すると、低弦が雄大に鳴り始め、Cさんも大満足です。そこで、音場を拡げるために、縦型に置き方を直し、その位置で微調整を行いました。椀方さんのご満足いくお顔を拝見してから、新大阪駅まで送っていただきました。


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車窓を飛んでいく景色を見ながら、これはまた来年も来なくてはと少しだけ関西人になった気になっていました。



▲ by TANNOY-GRF | 2017-12-19 19:26 | 旅の空 | Comments(2)
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