2023年 01月 18日
「新世界より」のレコードやCDが |
トスカニーニのレコードもそうです。今は、トスカニーニの膨大な録音は、CDで聞いていますが、高校生の頃は、FMで放送されていた村田武雄さんのトスカニーニアワーから録音した9.5センチのテープでした。また、初めてアメリカに行った70年代のはじめ頃は、世界的にも何回目かのトスカニーニ全集が刊行されていた頃です。それらのレコードもありました。
また、クラシックレコード を聞き始めた学生の時代の日本盤もあり、一枚一枚を大切に何十回も聴いていた頃を思い出します。昔はレコードが高く、買うのが大変でした。今の感覚で言うと一枚二万円ぐらいでしょうか?懐かしい音楽評論家の解説も裏面には載っており、何遍も読んだ思い出も蘇ります。
懐かしくなって、いろいろと聴いてみました。セルの関連からお得意のドボルザークの音楽を聴き比べており、8番を終わって9番の「新世界より」のレコードを並べ始めました。新世界といえば、カラヤン・ベルリンフィル の名盤は、最初のジャケットで揃っています。ステレオレコードが主流になってきた頃のモノラルの同じレコードもあり、聴いてみるとこれがいいのです。

良い目の保養をさせてもらいました。特にカラヤンのモノラル盤、モノのプレスがだんだん少なくなっていく時期のものですので滅多に見かけない盤だと思います。(S.O)
言われるようにこの時代は、モノ盤は少なくなってきた時代です。聞いてみると奥行きあるホールが出現して、勢いのあるティンパニーや金管が奥から押し寄せてきます。実演の雰囲気はモノラル盤のほうにありますね。
最近は、あまり「新世界より」は聞かなかったのですが、流石に名曲で探してみると、CDだけで16種類、20枚もありました。全集がダブったり組み合わせが違ったりのヴァリエーションでしょう。

トスカニーニの名盤はジャケットがいいですね。スピルバーグの名作のプライベート・ライアンのライアン家に三人の息子の死を伝えに来る車が、丘の上のライアン家に近づくシーンがありますが、それを見るたびにこのトスカニーニのジャケットを思い出します。

「新世界より」を聞くとき欠かせないのは、このライナー ・シカゴですね。50年代の録音ですが、今聞いてもそのサウンドに驚かされます。

クレンペラー盤は異色の演奏と言われるが、ジャケットも異色。聴きこむにつれて感動がわいてくる不思議なLP (S.O)

バンベルグのオーケストラは、どこかチェコの響きがします。このジャケットと同じで、郷愁をさそわれます。

シルベストリ・FNRO、こんなにもやってしまっていいのかというほどの破天荒な演奏で知られています。(ASDF151)(S.O)
これは初めて見るレコードです。シルベストリーは8番のイギリスが名演でレコードでも持っていますが、S.O君に言わせると9番も快演だそうです。一度聞いてみたいですね。

ケンペ・BPO(ALP1623・ステレオ盤もあるのですが私のはモノ盤です(S.O)

ケンぺの演奏は、このトーンハレの演奏が有名かもしれません。カラヤンの時代と重なり、ケンぺの演奏はあまり聞いていません。後年、TestamentのCDで揃えているぐらいです。それはベルリンフィル の演奏ですね。この全集はいい音がします。
こうして次から次へと聞いていくと、この曲を聴いていた勢いのあった若い頃を思い出しました。今は、8番の美しい旋律を追う方が良くなっているのも、「若さ」の違いでしょうか?
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by TANNOY-GRF
| 2023-01-18 19:08
| 好きなレコード
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